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いま生きる「資本論」

「資本論」
今は昔、
時流に乗っかって、立ち読みしたことがありました。
が、わが日本語の範疇にはない言葉の羅列に辟易、
こんなもん絶対読むものかと決意した次第でした。

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Will10月号で、堤堯氏のメチャ面白いと言う「今月の1冊」に釣られて購入。

P1010320著者は、
「拘置所のメシは、今時の若者の昼飯よりずっとうまい」
とさりげなく資本論を宣伝して見せる
「国家の罠」に嵌まった佐藤優さんです。

メチャまでは面白くなかったのは、我が鈍感の所為でしょう。

素人が聞きかじった共産主義は、
人間の我慾による競争心が、
労働者を食い尽し、
気の弱い資本家をプロレタリアートに叩き落とし、
世の購買力を壊滅させ、
資本主義は自滅する。
でも、しぶといブルジョアジーを全滅させるためには、
革命により上部構造まで全壊させねばならない。
世界がすべからくプロレタリアート革命に成功した暁に、
国家は枯死し、
(我慾も競争も忘れ去った)人々が、
能力に応じて働き、必要に応じて受ける理想の共同体が訪れる。
と、こんな具合でしたか?

しかし、本日勉強したところによると、
これはマルクスの資本論の語るところでは無く、
エンゲルス~レーニン~スターリン路線だったようです。
戦争から内乱へ内乱から革命へ等と、
おぞましい戦争期待論もありました。

佐藤優さんの「マルクス資本論」とは、
私の理解するところ、
「今も生きてる資本主義とはこの程度の代物ナノダ」
と言うようなものなのカナ?

そこで佐藤さんは、
資本主義の横暴から自らを防衛するに、何を為すべきか?
教会でも労組でも隣組でも良いから中間団体に帰属すべしと言われます。
了解か?

ところで、アベノミクス。
政府が、経団連に
「内部留保を取り崩して、労賃に回せ」と要請するのは、
マル経も、近経も判ってない安陪さんの、単なるファシズムだそうです。
堤さんもここんとこにはクレーム付けてましたが、
ファシズムだろうと共産党だろうと、

良いじゃない。
幸せなら!

でも、私の記憶に間違いがなければ
賃金は市場では決まらない、
どうせ人間共のパワーに因るなら、
政府、資本、労働の三者会談で決めるべし
とか言われたのは、結構我が国でも評判だったガルブレイスさんでした。
つまり、安陪さんにも経済論的根拠はあると言うことです。

ところで、
「いま生きる」は少しドキツイ、
150年前に生まれたゴジラが生き返ったーーー?

いま生きる「資本論」と一緒に買ってきた
P1010321


「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫 集英社

「良いじゃない。幸せなら」じゃないよ!
と書いてあるのかな? 、

やはりその様でした。

資本主義とは、
資本の自己増殖が原理であり、
方法論は、戦線を果てしなく拡大し、中枢司令部が利益を集積する。

今や、国家の枠さえ超えてグローバル化した企業は、
ものつくりでは、既に地球の果てまで食い荒らし、地理的拡大は最終局面にある。
時間を金に変える金融では、既に、秒単位の取引を常態とし、限界点にある。
これを説明する現象は、世界的な低金利の長期継続状態である。
斯くして、今、資本主義は死につつある。

このまま放置して、地球的バブル崩壊のカタストロフィを受容するか!
あるひは、来るべき新システムへのソフトランディングを図るか!

来るべき新システムについてアイディアはないが、
今は、それに軟着陸するため、資本主義の暴走を抑制しつつ、
「脱、成長依存」をキイワードに国際的国内的体制を整えるべし。

国際社会にあっては、
国際政府実現の可能性はないため、
G20の連帯により、国家の枠を超えて暴走する企業に対抗する必要がある。
具体的には、法人税引き下げ競争に歯止めをかけ、
国際的金融取引に課税する等。

0金利が長期定着し、最も新システムへの移行条件が整っている我が国は、
「財政均衡」と「エネルギィ自給体制」を早急に整備し軟着陸を企図すべきである。
具体的には、
1000兆の国債残は、借り換えだけで固定。
プライマリーバランス=0、あまり時間がない故、2~3年目途。
企業、個人を問わず増税已む無し。
消費税20%程度。
(エネルギイ自給の詳細は提示されないが、「脱、原発依存」の模様。)

アベノミクスは、卒業資格を十分満たしているにも拘らず、
「卒業は嫌じゃ」と駄々捏ねる学生のごとし。

○了解ーーでしょうか?

御本の推薦者、
榊原英資、中谷巌、内田樹、溝口敦、佐藤優。

素人の疑問。
○脱、成長依存体制が実現可能なら、新システムと言わなくてもーーー?
○資本主義の発生、拡大また終焉といい、
 すべからく人間の「欲望」が根にあるにある筈、
 さらば、新システムを期待する人間の欲望とは、如何?

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