« 政府紙幣 | トップページ | 2,26国会討論 »

麻生総理の郵政民営化

麻生総理が、先の衆院選で郵政民営化の柱だと言われる”四分社化”について、ほとんどの国民は承知していなかったと思うと言われました。

選挙しか頭にない永田町の先生方や、頭のよさそうな風のコメンテイターとやらが、TVで、早速の言葉尻叩きです。
「国民に知性をバカにするな!」
「郵政民営化の選挙結果をどう心得る!」

でも私は思います。
四分社化どころか、そもそも郵政民営化とは何者なのかについて理解していた国民がどれ程いたでしょう?

当初、民営化の論理は、郵便貯金が財投の原資となって天下り用法人を太らせ続ける、
「臭い匂いは元から断たなきゃだめ!郵便局をぶっ潰せ」と言うことのようでした。

私には、そもそも、「民営化」が、元から匂いを断つことになるのかどうかも判りませんでしたし、
郵貯が財投の原資になることが問題なら、政治が直にそれを禁止することが筋じゃないかと思ってました。
そしたら、そのうち、郵貯を財務省に預託することを禁止する財投法とやらが成立して、郵貯が天下り法人に流れることはなくなりました。

でも、なぜか小泉さんは郵政民営化の執念を取り下げず、この法案を否決した参院に怒って、衆議院を解散したと言う訳です。
郵政民営化是か非かの天下分け目の選挙と言う訳です。
では、その理屈は何だったでしょう?
私は「民で出来ることは民に」と言う、途轍もない標語だけだったように思うのです。
戦後五〇年、今こそ「官のやるべきことを官で」こそが重要じゃないかと、官邸のH/Pなんぞに書き捲くりましたが、
それを、所詮、鱓の歯ぎしりと言うんですね。

竹中さんは、多分、構造改革とやらのシンボルと思って取り組んだだけだろうと推測します。
(金融制覇を狙うアメリカの年次改善要望書とやらに屈服したと言う説もあるようですがーーー)
その構造改革とやらも、輸出依存の産業構造を変えるため市場原理主義的規制緩和で、雨後のタケノコみたいに様々な産業が生え出るのを期待したのでしょうが、
結果は、村上ほりえもんとか、何とか建築士がぼろ儲けし、いつの間にか、やたら増えた派遣とか請負と言う人達が辛い目に遭っただけみたいです。

今日の読売で、小泉構造改革の旗振り係とかの中谷巌先生が、結果的にグローバル資本主義のの片棒担いだ構造改革について三つの懺悔をしていました。
曰く、
1、バブル崩壊と世界大不況。
2、貧困層の拡大と社会不安。
3、地球環境破壊の加速。

でも、竹中さんは、これもあれも、未だ改革半ばのせいだと言われてるようです。

民営化選挙、私は、よく分からなくて賛成し難い心理状態のまま結局自民党に投票しました。
理由は簡単です。
外交防衛等、本来の国家が果たすべき最も素朴な機能について、まともな政党が他になかったからです。

つまり郵政民営化選挙と言いつつ、あの選挙は本当はそうじゃなかったと言う真実です。
でも結局、私も郵政民営化とか構造改革を後押ししたわけですから、兎も角、昔のことは脇に置いて、此れからのことを心配しなければと思っています。

永田町の皆さんもTV屋さんも、麻生さんの言葉尻を一々捉えて、足踏みするのは止めて貰いたいと思う訳です。
それは、総理の言葉は重いものでしょう。
でも今は、総理の片言よりずっと重苦しいものがある筈です。
高々1000人ほどの、2択アンケートの結果に悪乗りして、子供みたいな口喧嘩してる場合じゃないと思うのです。

ついでですが、
予算成立後、これを執行する法律の成立を妨げるのは、違法ではないかも知れませんが、殆ど違憲と言えるほどの、法の精神の蹂躙だと、私は思っています。
法の成立後、その執行を妨害するため、その法の1条項にすぎない国会承認人事を盾に抵抗すること、また同じ。

|

« 政府紙幣 | トップページ | 2,26国会討論 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 麻生総理の郵政民営化:

« 政府紙幣 | トップページ | 2,26国会討論 »